散歩でたまに会う柴犬と飼い主のお父さん(おじいさん)。
春先にワンコの名前を伺ったところ、飼い主のお父さんは「姓はタンスに!名前はゴン!!」とまじめな顔で答えてくれ思わず笑ってしまった。
ゴンちゃんは9歳のシニアの男の子、お父さんは80歳くらいの年齢。
それからそのお父さんは、岳を見て歳と名前を聞き、落ち着いた岳を「いい犬だ!!」と褒めてくれて持っていたおやつ(柔らかささみジャーキー)を与えてくれた。
次に会った時も岳を褒め、おやつをくれたので岳はゴンちゃんとその飼い主のお父さんの顔をすっかり覚えてしまった。
それからしばらく会わない日が続き、久しぶりに会ったのだが、お父さんは私たちの事を覚えてない様子でまた岳の名前を聞いたのだった。
そして、夏に会った時はゴンちゃんとお母さん(おばあさん)だった。
お母さん曰く、お父さんはここ最近、痴呆が入ってしまったらしく、2度ほど散歩途中にゴンちゃんを置き去りにしてしまった事があるとか・・・(汗)。
と言っても散歩はお父さんの役割なので、未だにお父さんが連れて行ってるらしいがたまたまその日はお父さんに用事があってお母さんが散歩していた。
あれから4ヶ月近く時が流れ、久しぶりに今日ゴンちゃんとお父さんに遭遇!!
案の定、お父さんは私に岳の名前と歳を聞き、「とってもいい犬だ!毛並みもいい!!」と褒めてくれた。
岳は以前におやつを数回貰っているそんなお父さんを前に今日もおやつを貰えるのかと期待してお父さんの前でとってもいい子にお座りしてじ~っとお父さんを見詰めた。
だが、お父さんは以前岳におやつをあげた事を覚えていない。
岳の頭の中で「お父さん、ボクだよ!覚えてないの!?」と言う気持ちがあるようだった。
毎日一緒に生活している飼い犬のゴンちゃんはお父さんの“変化”に気付いているのかな?
明日は我が身・・・なんか哀しくなった。